『NANA』のラストを考える

NANA―ナナ― 16 (りぼんマスコットコミックス)

NANA―ナナ― 16 (りぼんマスコットコミックス)

昨日購入後、すぐに読了。
NANA』を読み始めて、すぐに予測した結末があるのだけれど、
そろそろラストも見えてきそうだし、今のうちに文章に残しておくことにした。

上の16巻までで大体分かっている通り、ナナと(本物の)上原美里はたぶん異父兄弟。
さらに、ナナの母親の美鈴と都築舞の父親が付き合っていた過去があるってことで、
ナナと都築舞も異父兄弟である可能性がある。
ここまでは、勘の良いというかちゃんと読んでいる人なら分かっているはず。

これまた16巻までで分かっている通り、
ナナは何かしら問題が起きて、自殺と思われる形で姿を消したものの、
結局はイギリスのバーで歌を歌っている。
(イギリスとははっきり書いてないけれど国会議事堂爆破未遂の記念花火はガイフォークス・デイのことだと思われるので)
この姿を消した原因というのが私の予測なのだけど、
実は、ナナとレンは兄弟だったのではないかと思っている。

母親は実家に出戻った時、ナナは連れて帰ったけれど、レンは倉庫街に捨てたのではないか。
(レンが倉庫街に捨てられていて孤児院で育った事実はすでに既出)
そうとは知らず2人は出会ってしまって付き合うようになった。
兄弟だからこそ、異様なほどの惹かれあい方と絆がある。
その事実をマスコミから知りナナが失踪、というのが私の予測。

もちろん確証はないのだけれど、
作者の矢沢あいがインタビューで「ラストを決めて『NANA』を書き始めた」と言っていたし、
これだけ意味ありげな情報を小出しにしてるからには、
相当衝撃的なラストを考えてるに違いない!というのが理由の一つ。

二つ目はこれまたインタビューに、以前りぼんで連載をしていた時、
コンドームを書いたら編集長直々に「子どもが読むりぼんにこれは載せることができない」と言われ、
書き直さないと突っぱねたら、「じゃあモザイクを入れる」と言われ、非常に憤慨したと書いてあった。
記憶が定かではないのだけれど、確かこれがきっかけでりぼんに書くのを止めたと書いていたと思う。

ということは、コンドームの絵すら載せることを拒否したりぼん(集英社)に、
タブーを書くことで報復したかったのではないかと私は思っている。
つまり、『NANA』は壮大な矢沢あい集英社に対する報復である説。

どうでしょ?
ダメかな。
でも、たぶん、ナナとレンが兄弟ってのは正解だと思うんだけどなあ。