大竹伸朗展

chitose112006-12-12

昨日は、東京都現代美術館でやってる大竹伸朗展に行って来た。


まず驚いたのが作品数。なんと2000点だって!
作品と作品の間がこんなに狭い展覧会って始めて観たよって
くらいに壁中にびっしりと作品が並んでいて、
観ても観ても観ても観ても終わらない。
3階から展示が始まりやっと1階までたどり着いても、さらに地下に2フロアーある。
ひょっとしてこのままエンドレスなんじゃ・・・と
恐怖を感じ始めたところでやっと表に出ることができた。


で、肝心の作品だけど、
小学生時代のデッサンから現在に至るまでの作品がズラリと並んでいるのだけれど、
おなじみのコラージュあり、油絵あり、写真あり、油絵と写真が合体したものあり、
何をどうして作ったのか全く分からないものあり・・・と、とにかくものすごい数の手法!
作品を世に生み出すだけじゃなく、実験的なものに絶えず挑戦しつづけている姿勢は、
作品を観ているだけで十二分に分かった。
彼が現在350歳で320歳まで元気に現役だったというのなら話は早い。
もしくはCLAMPみたいに大竹伸朗はユニット名とか。
しかし、大竹伸朗は一人だし、まだ50代。
一体どれだけのアイデアと体力と才能を持ち合わせているのだろうと考えると恐ろしい。


でもよく考えると芸術家はこうであるべきだよな。
作り続けて挑戦しつづけてこそ芸術家。
人生のうちで作った作品が10つで、そのうち1つだけ良い作品を作っても、
それは偶然でありそんなのは芸術家と呼べない(と私は思う)。


大竹伸朗のコラージュものは
やっぱりあまり好きではなかったけれど、油絵は良かったし、
10個くらいものすごく好きな作品があったし、
ものすごくエネルギーをもらった気がするので、行ってよかった。


そうそう、帰り際、最後の展示室でインタヴューを受けている人がいて、
美術評論家かなんかかなあ、にしては若いなあ、とさして気にせず通り過ぎて帰ったのだけど、
日記を書くためにネットで検索していたら、大竹伸朗本人だったことが発覚。
へええーあんな人だったのね。
キャップ帽にチョビヒゲによれよれのジャンパー(失礼)
だったので想像だにしませんでした。
大体、私、おおたけしんろうじゃなくて、おおたけのぶろうだと思ってたし。
受付で「おおたけしんろう展でよろしいですか?」
って言われて初めて自分の間違いに気付いたよ。